【初心者向け】PFCバランスの基本|糖質制限より脂質制限が大切な理由
皆さんこんにちは。haretoma JOURNALへようこそ。管理人の晴れとまとです。
今回は「ダイエット」にまつわるお話です。
ダイエットを始めるとき、多くの人がまず気にするのは「カロリー」ですよね。最近はコンビニの商品にも必ずカロリー表示がありますし、「摂取カロリーが多ければ太る」というのは事実なので、私自身も意識しています。
しかし、体づくりや健康に直結するのは「PFCバランス」なんです。
少し専門的な話になりますが、なるべくわかりやすく書きますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
PFCとは何か?
PFCとはタンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素のこと。実はカロリー(=体のエネルギー源)があるのは、この3つだけです。ビタミンやミネラルにはカロリーがありません。
では、それぞれの役割を簡単に見ていきましょう。
- P = Protein(タンパク質)
筋肉・臓器・ホルモン・酵素などの材料。不足すると筋肉量が減り、基礎代謝が下がったり、メンタルが不安定になったりします。
食材例:鶏胸肉、魚、大豆製品、卵 - F = Fat(脂質)
細胞膜やホルモンの材料になり、脂溶性ビタミンの吸収にも必須。ただし摂りすぎると肥満や動脈硬化の原因に。
「大トロ」や「霜降り牛肉」などは脂質が多いので美味しく感じますよね。ラーメンの“背脂”なんかもその例です。
食材例:ナッツ、オリーブオイル、青魚 - C = Carbohydrate(炭水化物)
脳と体のメイン燃料。まさに“体のガソリン”。不足すると集中力の低下、疲労感、気分の落ち込みにつながります。
食材例:ご飯、パン、芋類、果物
PFCバランスの目安
厚生労働省やWHOが推奨する摂取比率は以下の通りです。
- タンパク質:15〜20%
- 脂質:20〜30%
- 炭水化物:50〜65%
👉 まずはこの範囲を意識すると安心です。
糖質制限ダイエットの問題点
ここからが本題です。最近は少し下火ですが、一時期「糖質制限ダイエット」がブームになりましたよね。ご飯やパンを抜くだけで簡単に始められるので、試した方も多いと思います。
しかし、糖質制限にはいくつかの問題点があります。
- 短期的には体重が落ちやすい
糖質を減らすと筋肉や肝臓に蓄えられたグリコーゲンが減り、その際に水分も抜けるため「すぐ痩せた!」と感じやすいのです。特に筋肉は水分を多く含むので、筋肉が落ちれば体重も減ります。 - 糖新生による筋肉分解
糖質が不足すると、体は「糖新生」で筋肉や脂肪を分解してブドウ糖を作り出します。👉 筋肉を削ってしまうため、基礎代謝の低下につながり、リバウンドの土台を作ってしまいます。 - 糖質は体のメイン燃料
糖質は優先的にエネルギーとして使われるため、適量を摂っても脂肪にはなりにくい栄養素です。むしろ脳や体を動かすために欠かせません。 - 気分の落ち込みとリバウンド
脳はブドウ糖しか使えないため、不足すると集中力が続かず気分も落ち込みやすくなります。やる気を失えば運動も続かず、結果としてリバウンドにつながります。 - 長期的リスク(研究結果)
研究によると、総カロリーの26%以下の極端な低糖質(very low-carb)では、総死亡リスクが32%高まり、心血管死亡リスクは約50%、がん死亡リスクは約36%上昇したと報告されています。さらに、約44万人を対象とした複数の研究でも、同様の傾向が示されました。
(出典:TIME誌)
脂質制限の方が現代人には有効?
- 飽和脂肪酸の摂取過多
日本人の脂質比率は20〜30%で基準内ですが、飽和脂肪酸(目標7%以下)を超えている世代が多いとされています。
(参考:食事摂取基準2025年版) - 飽和脂肪酸は心血管リスクと関連
LDL(悪玉)コレステロールを上げ、動脈硬化や心疾患のリスクを高めるため、世界的にも「1日のカロリーの10%未満」が推奨されています。 - 不飽和脂肪酸に切り替えるのが正解
オリーブオイル、ナッツ、青魚に含まれる不飽和脂肪酸は心血管系を守る働きがあり、健康的なダイエットには欠かせません。👉 「脂質はゼロにしない。でも“良質な脂”に置き換える」のが大事です。 - 避けたい脂質食品
高脂肪の乳製品や赤身肉、そしてココナッツオイルなどは飽和脂肪が多いため、摂りすぎに注意しましょう。
まとめ
・PFCバランスは「健康的に痩せる」ための基本。
・糖質は極端に制限せず、体と脳のメイン燃料として適度に摂取。
・脂質は「量より質」を意識し、不飽和脂肪酸に切り替えるのがベスト。
・ダイエットのコツは「続けられる方法」を選ぶこと。
実は、ボディービルダーも必ず糖質(特にお米)を食べています。むしろ、トレーニングを続けるためには糖質は欠かせない栄養素なんです。
適度な運動も加えれば、心も体も健康に。無理なく続けられるダイエットを目指しましょう。
👉 簡単に始められるダイエット記事はこちらもどうぞ →
【朝5分だけ】アフターバーン効果で痩せるダイエット法
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
コメント