皆さんこんにちは。haretoma JOURNALの晴れとまとです。
今回は、埼玉県にある「シルクロード・ムラト」さんでウイグル料理を体験してきました。日本人に合うように味付けしているのではなく、現地そのままの味を提供しているようです。日本ではまだ珍しいウイグル料理ですが、一度食べればクセになる独特の美味しさがあります。
ウイグル自治区とは?
ウイグル自治区は、中国の最西部に広がる「新疆ウイグル自治区」を指します。面積は日本の約4倍にも及び、カザフスタンやキルギスなど中央アジア諸国と国境を接しています。古代からシルクロードの要衝として、東西の人・物・文化が行き交った地域です。
そこに暮らすのが、トルコ系民族であるウイグル人。彼らは独自の言語(ウイグル語)を持ち、イスラム教を信仰しています。文化的には中国よりも中央アジアや中東に近く、音楽・舞踊・衣装、そして食文化にもその特色が色濃く表れています。
料理の面では、羊肉や牛肉を使うことが多く、クミンや唐辛子といったスパイスを効かせた力強い味わいが特徴です。また、稲作が難しい乾燥地帯であるため、主食は米よりも小麦。手打ち麺やパン、炊き込みご飯など、小麦文化を基盤とした食文化が発展しました。
シルクロード・ムラト
南与野駅から徒歩20分と少し離れていますので、車がない方はレンタサイクルがおススメです。
店内はウイグルの伝統的な装飾が奇麗です。こういった旅行気分が味わえるのも外国料理店のいいところですよね。
シルクロード・ムラトで食べた料理
今回いただいたのは、ウイグルを代表する三品。
ラグメン(手打ち麺)
ウイグル料理といえばこの一皿。定番の家庭料理として親しまれているようです。手打ち麺に羊肉と野菜の炒め煮をのせた料理です。もっちもちの手打ち麺がびっくりするほど美味しいです。トマトの酸味と香辛料の風味が絶妙で、食べ進めるほどにクセになる味わいです。ボリュームたっぷり。
シシカバブ(羊肉の串焼き)
炭火でじっくり焼き上げられた羊肉串。表面は香ばしく、中はジューシーで、クミンの香りとラムの旨味が口いっぱいに広がります。大きな焼き鳥感覚で食べられる一方、スパイスの効かせ方はやはり異国の雰囲気。ビールと合わせたらサイコーですよ。
ポロ(炊き込みご飯)
ウイグルを代表する米料理です。羊肉、にんじん、玉ねぎを油で炒めたあと、米と一緒に炊き上げたものです。見た目はシンプルですが、香りとコクがあり、お祝いの席など特別な日に振る舞われることも多いそうです。日本のピラフやパエリアにも通じる料理ですが、やはり羊肉の旨みが効いているのが特徴的でした。マスターの地元ではヨーグルトを合わせているようで、一緒に食べると爽やかな酸味でいくらでも食べられますよ。カレーと合わせる地方もあるようです。
まとめ
「シルクロード・ムラト」さんでは、日本にいながら本格的なウイグル料理を体験することができました。シルクロードの文化や歴史を感じながら、新しい味覚に出会える貴重な時間でした。
ラグメン、シシカバブ、ポロと、いずれも個性的で食欲をそそる料理ばかりでした。現地の味そのままらしいのですが、日本人の口にとっても合いますよ!普段の食事に少し冒険を加えてみたい方に、ぜひおすすめしたいお店です。


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